Cubaseでモノラル録音したギタートラックを素早くステレオ化する2つの方法です。
先にビフォーアフターです。※ヘッドホン推奨
【ビフォー:モノラル】
【アフター:ステレオ】
ステレオ化することで、圧倒的に広がりが出たことがわかるかと思います。
DTMでギターはモノラル録音が基本ですが、曲調などによってはステレオ化することで曲全体の雰囲気を作ったりミックスダウン時の効率化に繋がったりします。
目的がはっきりしていれば、録音時に最初からステレオトラックに録音すればよいのですが、この記事ではモノラルトラックに録音した音をステレオ化する方法を解説します。
はじめに:今回使ったオーディオインターフェイス(I/O)やプラグインの設定など
接続
ギター→オーディオインターフェース→Cubase Pro10.5(Win版)です。オーディオインターフェイスはIK Multimediaの「AXE I/O」です(関連記事:IK Multimediaの「AXE I/O」がものすごく欲しくなるレビュー動画)。
プラグインの設定など
Cubaseでオーディオトラック(モノラル)を1つ立ち上げ、アルペジオを録音し、IK MultimediaのAmpliTube4のジャズコーラス(JC-120)のモデリングと、Cubase純正のピンポンディレイを挿したのが上記の【ビフォー:モノラル】の音です。プラグインの設定は以下画面キャプチャーですが、ポイントはAmpliTube4のキャビネットのコンソールでマイクのPANを左右に振っておくことです。【プロジェクトウィンドウ】 |
【amplitube4 ジャズコーラスのモデリング】 |
【amplitube4 キャビネット画面のミックスコンソール】 |
【pingpongdelay(ピンポンディレイ)の設定】 |
ステレオ化する方法1:ステレオトラックを追加し、音源とプラグインを複製
トラックを追加(プロジェクト(P)→Audioか、トラックリストの空白部分で右クリック→Audioトラックの追加)からステレオトラックを追加し、そのトラックにモノラルトラックのイベント(音源)とプラグインを複製します。※複製はAlt(Macの場合Option)キーを押しながら、ドラッグすることで簡単に行えます。
この時、波形はモノラルの波形なのですが上記の【アフター:ステレオ】の通り音はステレオ化されています。
ステレオ化する方法2:プールで変換し音源とプラグインを複製
プールにあるモノラル音源をステレオに変換し、新しいイベントとして読み込み、方法1同様にプラグインを複製します。プールを開く
Ctrl(Macの場合Command)+Pか、メディア(D)→プールを開くステレオ化するファイル(今回の場合「guitar2_02」)を右クリックし「ファイルの変換」をクリック
変換オプションの「チャンネル」で「ステレオインターリーブド」を選択する
その他の項目は「変更なし」で。画像では隠れていますが、オプション部分は「新規ファイル」を選択し「OK」をクリックします。
作成されたステレオファイルをドラッグ&ドロップでイベントに追加
追加後、方法1同様にプラグインを複製します。
こちらの方法だと波形もステレオ化されます。
最後に
ギターをステレオ化する方法は他にもモノラルトラックを複製してトラックディレイを掛けたり、同じフレーズを演奏してバスでまとめたり、と色々ありますが、手っ取り早くステレオ化できる今回の方法も覚えておいて損はないと思います♪[PR]
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