Cubaseの小技:ギターでベース(MIDI)を打ち込む方法

パソコンで作曲、DTMの定番DAWソフト「Steinberg Cubase」(スタインバーグ キューベース)。
Cubase ProにはVariAudio(ヴァリオーディオ)という機能(プラグイン)があります。主にボーカルのピッチやタイミングを修正するためのプラグインですが、オーディオ音源をMIDI化することもできます。この機能を使って、ギターを弾いてオーディオ録音したBass(ベース)のフレーズをMIDI化する方法です。
※VariAudioはProにのみ付属するプラグインです。

ギターでベースのフレーズをオーディオ録音する

今回はJAZZ風のDrum(ドラム)に合わせて以下のフレーズを録音。
ギターでベースのフレーズを録音
こんなフレーズです。


※ちなみに、ドラムはAddictive Drums2です。オーディオインターフェイス(I/O)は、IK Multimediaの「AXE I/O」でギタートラックには同じくIK MULTIMEDIAのAmpliTubeを挿しています。ピアノはこれもIK MULTIMEDIAのSampleTank(サンプルタンク)のピアノです。

録音したオーディオをVariAudioでMIDI抽出

録音した波形を選択→画面左「インスペクター」のエディターにある「VariAudioを編集」をON→その下の「機能」から「MIDIを抽出」を選択する。
※もちろんこの時にピッチやタイミングの修正を行うことも可能。
variaudio(ヴァリオーディオ)でMIDIを抽出
抽出時の設定は以下ですが、ポイントは保存先を「新規MIDI」トラックにすること。
variaudio(ヴァリオーディオ)でMIDIを抽出
OKすると新規MIDIトラックが作成されます。
variaudio(ヴァリオーディオ)でMIDIを抽出

インストゥルメントトラックを追加して作成されたMIDIイベントを移動する

作成されたのはただのMIDIトラックなので、新たにベース用のインスツルメントトラックを追加します。
今回はSPECTRASONICS ( スペクトラソニックス ) のTrilian(トリリアン)を使用。(Cubase付属のHALion Sonicのベースでも良いかと思います)
インストゥルメントトラックにTrilianを追加
インストゥルメントトラックを追加したら、そこにMIDIトラックのイベント(ノート)を移動します。
MIDIイベントを移動

そのまま再生(MIDI修正前)

Trilianの音色を指定し、MIDIノートには一切手を加えない状態で再生。


やはり所々おかしな所がありますね。あとは手動で修正していきます。
※ちなみに、ピアノはミュートしました。トリリアンの音色はアコースティックアップライト(ウッドベースですね)の中にある「Ac2-Full Range Clean」って音色です。
Trilian

MIDI修正後

こんな感じになりました。


以下がCubaseのキャプチャですが、MIDIノートの修正はタイミングを合わせたり余分なノートを削除した程度。
ポイントは最初にギターで弾いた(オーディオ録音)ベースのフレーズを1オクターブ下げて(-12移調)Trilianの音に薄っすら重ねている点。打ち込みに人間臭さを付加することができます。
ギターを1オクターブ下げ
ベースを持っていない・ギターからベースに持ち替えるのが面倒・せっかくいいベース音源(TrilianとかMODO BASSとか)を持ってるから使いたい、といった人は試してみる価値ありですね。
ちなみに今回はベースでしたが、単音の楽器なら大抵この方法でギターでMIDI入力が可能かと思います(サックスとか)。

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