【2020年】Cubase 10.5のグレード(ラインナップ)別、機能比較と購入のヒントまとめ

パソコンで作曲、DTMの定番DAWソフト「Steinberg Cubase」(スタインバーグ キューベース)。2020年9月現在の最新バージョンは「Cubase 10.5」ですが、無料体験版からプロ仕様のものまで様々あるので、機能や購入のヒントをまとめてみました。特にDAWソフトの初めて購入を検討している方向けです。
『【2021年】Cubase 11のグレード(ラインナップ)別、機能比較と購入のヒントまとめ』はこちら

グレード(ラインナップ)と『USB-eLicenser (Steinberg Key)』について

Cubaseはグレードによっては利用するのに「USB-eLicenser (Steinberg Key)」という鍵(USB、定価¥5,400)が必要です。以下がグレードと「USB-eLicenser」の「必要/不要」一覧です。

※下にいくほど上位グレードUSB-eLicenser
Cubase Pro 10.5 体験版必要
Cubase Elements 10.5 体験版不要
Cubase LE 10.5不要
Cubase AI 10.5不要
Cubase Elements 10.5不要
Cubase Artist 10.5必要
Cubase Pro 10.5必要
(公式)CUBASE シリーズ 機能比較はこちら

≪ポイント!≫
上の表で体験版はさておき、「Artist10.5」と「Pro10.5」は「USB-eLicenser」が必要です。「Artist10.5」と「Pro10.5」本体はスタインバーグ公式オンラインショップでダウンロード購入可能で、楽器店等で買うより若干安く感じますが、「USB-eLicenser」を持っていない場合別途購入が必要なので、ダウンロード版だからと言ってすぐに使えることも無く、結局楽器店や楽天、サウンドハウス等で「USB-eLicenser」付属の製品版を買うのと同じ感じになります。
※「USB-eLicenser」を持っている人は、公式オンラインショップでダウンロード版を購入すればすぐに使えます。
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無料体験版(30日)

概要

「Cubase Pro 10.5 体験版」と「Cubase Elements 10.5 体験版」(いずれも無償)があります。前述の通りPro 10.5 体験版は「USB-eLicenser」が必要ですが、30日体験版を利用する為に「USB-eLicenser」を購入するのはもったいないです。DAW初めての方や、他のソフトから乗り換え検討中の方は 「Elements 10.5 体験版」でもCubaseの使用感は十分体験できると思います。
体験版なので機能制限があるかと思いますが、残念ながら僕は体験版は使ったことが無いのでどんな制限があるかまでは分かりませんm(__)m

入手方法

こちら(スタインバーグ公式HP)から入手できます。
※メールアドレスの登録が必要。突然終了の可能性あり。
※旧ver(9.5)になりますが、sleepfreaksさんにインストール方法をまとめた記事がありましたので、参考までにリンクしておきます。
【30日間無料】Steinberg Cubase Pro / Elements 9.5 トライアルバージョンが利用可能

(バンドル版)「LE 10.5」と「AI 10.5」

概要

「Cubase LE 10.5」と「Cubase AI 10.5」はSTEINBERGやTASCAM ( タスカム ) のオーディオインターフェイスや、YAMAHA(ヤマハ)のギターアンプ「THR」シリーズなど、ハードウェア製品にバンドル(付属)してくる、いわゆるオマケのようなものです。オマケとはいえ最低限のスペックは十分備えています。
以下、スタインバーグの公式ページです。
Cubase LEの公式ページ
Cubase AI の公式ページ
※バンドル(おまけ)なので、ソフトウェア自体に値段はありません。また、LEはメーカーサポート無し、AIは使い始めまでの簡易サポートのみになっています。

機能比較

動作環境はこちら参照(公式HP)

Cubase LE 10.5Cubase AI 10.5
オーディオトラック数1632
MIDIトラック数2448
インストゥルメントトラック数816
付属音源HALion Sonic SE 3(たぶん)
Groove Agent SE 5
HALion Sonic SE 3(たぶん)
Groove Agent SE 5
付属エフェクト18オーディオエフェクト28オーディオエフェクト
その他再設計された新チャンネルストリップ・6人の著名プロデューサーによる5 GBの高音質サウンドとループ・メディアラックの改良・レイテンシモニター・高解像度ディスプレイに対応

入手方法

以下、参考ですが「楽天市場」「Amazon(アマゾン)」「Yahoo!ショッピング」「サウンドハウス」で「Cubase LE」「Cubase AI」で検索した結果です。LEかAIがバンドルされた商品が出てきます。
注!)2020年9月時点。リンク先の全ての商品にバンドルされているとは限りません。また、「ver10.5」が付属しているかも不明ですので、購入される場合は、そのあたりを確認してからの方が良いかと思います。

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・サウンドハウス:「Cubase LE」で検索結果はこちら
・Yahoo!ショッピング:「Cubase AI」で検索結果はこちら

※参考:「Cubase AI 10.5」のインストール手順はこちら(YAMAHA THRシリーズのヘルプページ)

(フルver)「Elements 10.5」「Artist 10.5」「Pro 10.5」

概要

ここから、通常の製品版(フルバージョン)になります。グレードは「Elements(エレメンツ) 10.5」「Artist(アーチスト) 10.5」「Pro(プロ) 10.5」の3種類で、違いは以下です。
Elements 10.5Artist 10.5Pro 10.5
エントリーグレードの Cubase Elements は、作曲、レコーディング、ミキシング、編集に必要な機能をコンパクトに搭載しています。ミドルグレードの Cubase Artist は、作曲、レコーディング、ミキシング、編集など音楽制作に必要な機能を厳選して搭載した音楽制作ソフトウェアです。シリーズ最上位版の Cubase Pro は、世界中のトッププロデューサーやミュージシャンによって使用されている音楽制作ソフトウェアです。

機能比較

詳細な機能比較についてはとても書ききれないので、公式HPの比較表(こちらです)を確認頂ければと思いますが、主だったところでは以下。
※必ずしも「Pro 10.5」がオススメとは限りません。例えば、用途があくまでバンドメンバーに聴かせるデモ作成くらい、といった感じならば「Pro」はもてあますと思います。

Pro 10Artist 10Elements 10
MIDI トラック数無制限12864
オーディオトラック数無制限6448
VST インストゥルメントトラック数無制限3224
VST インストゥルメント数883
インストゥルメントのサウンド数3000 以上2600 以上1000 以上
VariAudio 3
≪ポイント!≫ Cubaseの目玉機能の一つ「VariAudio(ヴァリオーディオ:簡単に言うとボーカルのピッチ修正ができる機能)が使いたい場合は「Pro」1択になります。

購入のヒント

Cubaseに限らずDTMソフトは各グレードの中に更に「アップデート版」とか「アップグレード版」とか購入方法が複数あり、特に初めて購入の時に「どれを買ったらいいのか(どれが買えるのか)分からない」といったイライラに悩まされます(僕もそうでした)。 以下はCubase 10.5の販売形態ですので参考にしてください。

フルバージョン新規で通常購入
アップデート版同グレードの旧verを所有の場合。
例)Pro10以下所有の人がPro10.5を購入
アップグレード版別グレードを所有の場合。
例)Artist10.5→Pro10.5や、AI→Artist10.5など
クロスグレード版他社のDAWからの乗り換え。
例)Logic Pro→Cubase Pro10.5 ※証明書必要
アカデミック版学生や教員向け。機能制限等は無し。フルバージョンがお得に購入できる。※証明書必要
上記を踏まえ、参考ですが公式オンラインショップの価格はこちらです

そしてヒントですが、DTM(DAW)初心者の方のお得な買い方としては・・・まず、最初にも書きましたが公式オンラインショップでの購入はオススメではないです。 Cubaseとは別にオーディオインターフェイスやMIDIキーボードは必ず必要なので、まずLEやAIがバンドルされたそれらを実店舗や通販で購入(できるだけセールで安く)。Cubaseの使用感を確認の上、アップグレード版を購入の方が時期(楽天ポイント10倍とか)によってはお得になる可能性大です。

同じく、初心者セット(オーディオインターフェイスやスピーカーなどがセットになっている)とかも普通に売っているので、そちらもお得感はあると思います。ギタリストの人なら、Cubase AIがバンドルされていて、オーディオインターフェースの機能も備えたYAMAHAのギターアンプthrシリーズはお勧めです。(関連記事こちら

Cubase単体でもっともお得に購入する方法は「アカデミック版」になります。 アカデミック版の詳細はこちらですが、ご自身が学生(中学生以上)なら問題なく利用できて、Pro10.5が4万円くらいで購入できます(通常6万円前半)。 自分が学生じゃなくても、例えば子供の為に買ってあげることも可能です(要学生証のコピー)。アカデミック版だからと言って、機能制限も無いです。もちろん卒業後も普通に使えます(バージョンアップも普通にできます)

まとめ

Cubseも含めてDAWソフトはあくまで作曲をするためのツール(道具)です。道具に振り回されて肝心の曲作りがおろそかにならないよう自分に合ったソフトを選ぶことは大切です。また、DTMはお金がかかります。仮にCubase Proを手に入れたところで、別の音源が欲しくなったりしますので、できるだけコストを掛けずに運用していくことも重要です。 この記事がツール選びのお役にたてれば幸いです。
※参考:このブログのCubase関連記事

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